腰椎椎間板ヘルニア

腰椎(腰)の疾患においては高頻度で発生する病気です。腰は腰椎という円盤状の骨がいくつも重なって形成されていますが、その骨の間に椎間板というクッションの役割をしている円盤状の繊維があります。その円盤状の繊維が急激な外圧の変化により壊れ、内部が円盤の外に飛び出すことをヘルニアといいます。

ヘルニアは後方に突出することが多いので腰椎の後ろの部分を通っている神経を圧迫し、痛みや運動障害が出現します。腰の病気であっても足の痛みや痺れを訴えることが多いのが特徴です。これは腰を通っている足の神経が圧迫されることにより足が動かなくなることが原因です。

基本的には手術適応になる場合が多いです。手術ではヘルニアの部分を除去する摘出術(LOVE法)が一般的に行われます。

治療と予防について

●基本的に足、腰、太ももの痛みが2,3日安静にしても改善しない場合は整形外科を受診しましょう。
●足の指、足首が動かない。足や太ももの触っている感覚がないなどの症状は手術適応になる場合が多いです。早めの受診を行いましょう。
●体が硬いことで障害が悪化することが多いので日ごろから適度の運動を心がけましょう。
●手術後は運動、スポーツは3ヶ月程度控えたほうが良いでしょう。
●しっかりストレッチを行います。
●腹筋などの筋力アップ訓練を実施します。