テニス肘・ゴルフ肘

親指を外側にした状態で腕の伸ばしたとき、肘上の外側の出っ張りが上腕骨外側上顆といいます。この上腕骨外側上顆の部分には手や指を伸ばす伸筋群が付着しています。テニスやゴルフ、野球など肘などを伸ばして振り回す競技では前腕の回内、回外運動(肘より腕の部分の内側、外側への回旋運動)により伸筋群が部分的に断裂したり、付着部で炎症を起こすなど、上腕骨外側上顆部に過剰なストレスと、疼痛を訴えることがあります。

重いもの(ゴルフクラブなど)を遠心力を利用して、力いっぱい振ることを繰り返すことにより、肘に付着している腱に過剰なストレスがかかり炎症を起こすものです。その総称をテニス肘、ゴルフ肘といいます。中年以降の主婦に同様の症状が見られることもあります。主婦の家事動作の繰り返しにより上腕外側上顆炎が起こる場合もあります。病態などは同様です。腱鞘炎の部類に属すこともあります。

治療と予防について

●局部(痛みが出ているところ)の安静が一番の治療です(もちろんスポーツは禁止)
●痛みが強い場合は、ステロイド剤を局部注射すると痛みが和らぎます。
●患部を温める温熱療法もよいです。お風呂に入ったりすることも良いです。
●患部を圧迫することによりその腱が固定されるため痛みが和らぎます。