圧迫骨折  

骨折という名称が付いていますが、簡単に表現をすると背骨が押しつぶされてしまった状態のことです。重症例では神経が圧迫されて腰以下の筋肉が麻痺することもあります。また軽症例でも、椎体(背骨)はデリケートなものなので椎体の間から左右対称に出ている神経のほかに、血管や微小な神経がいくつもあるので腰部によどんだような表現しにくい痛みが出現していることが多くあります。(俗語ですが、だるくて痛いので医療人の間では”だるペイン”と呼ぶこともあります)

軽症例でも原因がはっきりとしない痛みが続く厄介な場合が多いのが特徴です。また、骨粗しょう症をしている老人に発症した場合はほぼつぶれた骨は改善されることはありません。腰の筋力をつけることが最も重要となり、腰の安定により痛みも緩和されてきます。

治療と予防について

●基本的に症状がある場合は整形外科を受診しましょう。
●手術で腰の神経ブロック注射で緩解する場合もあります。
●症状がひどい場合は圧迫している骨を削る手術を行います。
●腰のストレッチ(特に背中の筋肉のストレッチ)をしっかりと行います
●腹筋などの筋力アップ訓練を実施します。
●猫背で生活をする習慣をつけます。