脛骨過労性骨膜炎(シン・スプリント)

脛骨(膝下の骨)の後脛骨筋を中心とする筋肉と脛骨の骨膜との間に起こる炎症の総称です。
炎症が起こると痛みが出ます。痛みが出る部分がいわゆる”弁慶の泣き所”といわれる、骨がもっとも隆起している部分であり、 成長期などに急にランニングを始めたりすると発症します。

放置すると脛骨の疲労骨折に移行する場合があります。症状としてはランニング中に弁慶の泣き所に痛みをきたすのが特徴です。陸上などの競技を始め、走ることに慣れてない人が多く発症することから”新人病”などと呼ばれることがあります。

治療と予防について

●疲労骨折に発展しても痛みはありますが、歩いたりすることはできるので手術適応にはなりません。
●痛みが出た場合は、練習を1~2ヶ月間中止する。(もしくは走る練習を減少する)
●下腿筋力を強くする。
●練習前と入浴後に下腿筋群のストレッチングをしっかりと行う。
●衝撃吸収性の良いランニングシューズを着用する。